2014年3月26日水曜日

民主進歩党第15期72回中央常務委員会プレスリリース





民主進歩党は26日、第15期第72回中央常務委員会を開催した。台北大学陳耀祥教授により「318学生運動と警察暴力」、中央党本部国際事務部劉世忠主任より「3月学生運動に対する国際世論と反応」の報告が行われた。民進党蘇貞昌主席は取材に応じ、民進党は馬政府が国家暴力で学生を鎮圧したことを厳重に非難すると述べ、弁護士が政府の学生に対する暴力の責任追及に役立つ、暴力証拠集めのシステムを昨日作ったとした。そしてその他に、立法院団と台北市議会の民進党団が、24日未明の暴力鎮圧を調査し責任追及を行うことを始めたと述べた。
蘇貞昌主席は会議のあいさつで、青年は国家の希望であり、国家の将来である。若者は国の将来を案じて立ち上がり、国会を占拠し、抗議活動を行った。これは真に国家が病んでいることを示している。今回の学生運動は、少数の人々が参加したというものではなく、全国の学生たちが共鳴して行ったものだ。抗議活動は若者たちが共通の思いと心配とを持っていることを表している。学生たちの憂慮は、台湾の民主主義が中国との交流とともに蝕まれ、破壊されることを心配しているのである。若者は、自分たちの将来を心配し、社会が上昇していく流れが停滞し、貧富の差がますます広がっていくことを心配している。若者たちは、執政者が権力だけに固執し、人々のことを忘れていることを憂慮している。
主席は、若者を心配させるのは執政者の恥である。学生運動が起きれば、自分たちが最善を尽くしていないために、学生たちはデモを行うのかと、執政者は自己反省をするべきである、と述べた。24年前の3月学運(野百合運動)は台湾が民主化する大きなきっかけとなった。今回の学生運動が、台湾と中国の交流に際して、台湾は価値を堅持し、社会に公平正義が必要であるということを、人々が考える契機となることを望む、と述べた。主席はまた、台湾は自由で民主的な生活を失うわけにはいかない。両岸交流は少数の人たちが利益を得るためのゲームであってはならない。両岸サービス貿易協定は今回の論争の引き金であるが、根本は台湾と中国の交流が日に日に頻繁になっているのに、未だしっかりとした規則が作られていないことに関係があるのだ、と述べた。
蘇主席は、民進党は学生が提案している両岸協定監督条例の法制化の訴えを支持しており、民進党は2008年の時に既に同様の主張を提案したが、これまで国民党に108回却下されてきた。蘇主席は、再度馬総統に、学生を反対者と扱わず、学生の意見に耳を傾け、学生の焦燥感や心配をなくすよう努めることを求め、これは総統の逃れられない責任であり、学生のみならず皆が期待していることである、と述べた。
陳教授の「318学生運動と警察暴力」の報告のあと、蘇主席は、政府は人民のために存在し、権力は人々を守り、人々の幸せのために使われなくてはならない。今回学生が行政院に向かって抗議をしたあと、民進党はいち早く、強制排除は唯一の手段ではないと呼びかけたが、遺憾なことに、執政者は警察を使って棍棒や、盾、放水でもって学生を排除し、明らかな国家暴力で学生の要求に応じた。主席は、民進党は馬政府が国家暴力で、学生たちを流血鎮圧したことを厳重に非難する、と述べた。


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