2014年3月20日木曜日

蘇主席 馬政府への最後通告


民主進歩党蘇貞昌主席は3月20日(木)中央党本部で国際記者会見を開き、馬政府が立法院で強行に両岸サービス貿易協定を批准しようとしていることで、大規模な抗議活動が引き起こされている件について最終通告を行った。馬総統は直ちに人民に謝罪すること、サービス貿易協定を委員会に差し戻し再交渉すること、警察を使って抗議活動に参加している群衆と学生に危害を及ぼさないことを求めた。この要求が受け入れられないならば、3月21日(金)に立法院を包囲すると述べた。

蘇主席は、民進党はただ単にサービス貿易協定に反対しているわけではなく、サービス貿易協定の詳細条項は立法院で条項ごとの審議が必要だと主張している。これは去年の6月25日に王金平の主導下で四党が共同で署名した協議書の中で約束されていることでもあり、国民党党団総幹事の林鴻池もサインの上同意していることだ。しかしながら馬総統はサービス貿易協定を擁護し、野党との協議を守らず、馬総統のやり方は学生群衆の不満を招き立法院を占拠する結果となった。

蘇主席は、民進党はサービス貿易協定の原則について、協定は対等関係を保ち、公平な競争、人々の暮らしを守ること、国家安全を保障すること、という4つの基本的立場を遵守するよう一貫して主張してきた。サービス貿易協定が台湾経済に与える衝撃は極めて大きく、もし立法院での細かな審査がなければ、多くの台湾産業の利益が犠牲になる可能性が高く、中国が簡単に台湾の金融業など各種重要産業を簡単にコントロールできるようになるだろう、と述べた。

蘇主席は、国際メディアは立法院抗争を大きくとりあげ、「おしまいか、再起か?」というタイトルさえつけて台湾の民主主義の現在置かれている状況を形容している。現在台湾の民主主義が空前の危機に面していることを表したものである。アメリカなどの国民は生まれた時から民主自由を享受しているが、私達の若いころは、現在の立法院での抗議活動でもっていくつかの権利を獲得してきた。まさにこのようにやっと手にした民主の成果を守るために、台湾の学生たちは身を挺しているのである。馬政府が権威を振りかざして無理やりサービス貿易協定を批准させようとするのを阻止しているのだ。

蘇主席は、民進党は主流な民意の側に立っている。馬総統が密室作業で、不当な手続きと、立法院協定違反で作ったサービス貿易協定を批准しようとしていることに反対する。民進党は馬総統に最後の通告として3つのことを要求する。1.国民に謝罪すること 2、サービス貿易協定を即座に委員会に差し戻し、再交渉をすること、3、警察を使って抗議活動に参加している群衆と学生に危害を及ぼさないこと。この要求が受け入れられないならば、3月21日(金)に立法院を包囲する、と述べた。

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