2014年4月9日水曜日

民主進歩党第15期第74回中央常務委員会プレスリリース


民主進歩党は9日、第15期第74回中央常務委員会を開催した。民進党主席の蘇貞昌は会の中で、民進党立法院団に対し、全力で両岸協議監督条例の立法化を進め、民進党が一貫して主張してきた両岸協定民主監督メカニズムを制定し「先に立法、その後に審議」の社会コンセンサスを堅守していくことを指示した。今日の常務委員会では、憲政改革チームの成立を承認し、政策会釗燮執行長が学者と専門家と党内の有志集めて、関連する計画とスケジュールを立てることを決定した。このほか今回の新民主化の波について、蘇貞昌主席は党を改善することを宣言し、党のイメージ、路線、政策、人材確保、及び党と公民運動の関係について徹底的に検討する、と宣言した。 

今日の常務委員会では、先に中国事務部主任の洪財隆博士が「両岸監督メカニズムの法制化」を報告し、そのあとで常務委員が「新しい民主化の波のもとで、民進党はどのように対応するべきか」について討論が行われた。蘇貞昌主席は常務委員会の発言をまとめた後で、学生運動が間もなく終わるが、これからのことは我々がやるべきだ、と述べ、立法院党団に対し、立法院で「先に立法、その後に審議」の要求を実現させることを指示し、両岸協議監督条例の立法化の過程において、人々が参加し国会が監督できる原則を確保することを求めた。「過去の両岸協定の密室協議を打ち破って、本当に両岸協定を監督できる条例を作る。これは決して中身が空っぽのものではない」と述べた。

蘇主席は、党外から党の設立まで、数十年に渡り民進党は台湾の民主化を追及してきた。これは我々の価値であり信仰であり、変わることのないものだ。今日これほど多くの若者たちが、台湾の民主主義を守るために立ち上がり、新しい民主化の波を起こしたのを見て、これは皆が長年努力してきた成果であり、民主主義が若い世代で実ったということを嬉しく思っている、と述べた。民進党はこの運動において追いやられたという人や、民進党はただの門番になったという人もいるが、蘇主席はこのような言い方には同意しない、と述べ、運動が政党間の争いにならないように、今回の学生が主体の運動において、我々は一歩下がり第二戦に退くことで、後ろから協力と支援を行い、皆それぞれに役割があった、と語った。我々の多くの努力は、社会からはそれが見えないかもしれないが、民進党の人たちはくじける必要はないし、この長い間の皆の努力ややってきたことを否定する必要はないと述べた。

しかし蘇主席は、この民主化の波の衝撃のもとで、政府体制と憲政制度は衝撃を受け、政党も例外ではない、とし、我々は今回の憲政改革の歴史の力を掴み、権力と責任が合致する憲政体制を作るための準備をするのであり、執政者を牽制する権力を人民に返すこと、人々が選んだ政府が民意に反する政策を推し進めようとする時に人々はなすすべがない、などという現象を悪化させてはならない、と述べた。蘇主席は憲政改革チームの成立を決め、政策会釗燮執行長が専門会や学者、党内の研究を進めている有志を集め、各界に憲政改革について意見を求め、関係するスケジュールと計画を作り、権力と責任が合致する憲政制度改革の準備を進めていく、と述べた。民進党が認識していることは、今回の運動の背後にはサービス貿易協定よりも更に深刻な原因があり、両岸交流が少数者の利益獲得のゲームになっていたり、学生が政治に民意を反映できなかったりという大きな不満、将来の不安や社会の公平正義がないことへの怒りが表れたものだ。この長期に蓄積した政治、社会、経済的な問題が、学生が体制に反抗する形をとらせたのであり、体制の病が正されていくことを希望している、と述べた。

このほか、蘇主席は、民主主義を深化させていくため、今回の新しい民主の波に呼応し、民進党も勇敢に新しい民主化のうねりに向きあって、党の改造、民進党の価値、路線、イメージ、政策、人材確保と公民運動の関係など、徹底的に検討を進め、改正案を出していかねばならない。このことによって、民進党は時の流れと共に進歩し続けていけるのである、と語った。

学生運動のあと、今回の学生たちが司法の起訴に直面する問題について、蘇主席はインタビューの後、以下のように述べた。今回学生運動に参加した学生たちはこのようなレベルの高い運動を展開し、世界的にも賞賛を受けており、多くの外国人がわざわざ台湾に来てこの運動の様子を観察しているほどである。馬政府はこのような割に合わない手段で学生たちを処分しようとし、流血鎮圧沙汰まで起こし、政府の対応の考え方とやり方こそ非難されるべきである。国民だけでなく海外の人たちも今回の件ではっきりと理解したことは、学生たちが立ち上がったからこそ、この重大な憲政の危機が阻止されたということだ。もし学生の今回の晴天霹靂の非常行動がなければ、結果は国民党の張慶忠「30秒」の民主違反によって、馬英急の個人の意思が遂行され、台湾の人々が選んだ政府が民意に逆行するという憲政の危機に陥っていたであろうし、国家が両岸問題によって危機に陥ることになっていただろう。 

蘇貞昌は、学生が非常手段で直ちに憲政の危機を解決に導き、それもレベルが高く、憲政の利益を守ってくれたと述べ、よって民進党は、国家が直面していた憲政の危機と憲政体制の保護という重大問題と比べ、占拠し物を毀損させたというのは小さな問題だと考えている。検討されなければならないのは、政府が民主的な手続きを取らなかったことであり、学生に対して責任を追及することではない、と述べた。

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