2014年4月30日水曜日

民主進歩党第15期第76回中央常務委員会プレスリリース


民主進歩党は30日第15期第76回中央常務委員会を開催し、台湾シンクタンク副執行長賴怡忠による「オバマアジア第一島鏈訪問と台湾戦略の意味」の報告が行われた。常務委員会終了後、林前主席のハンガーストライキの件について尋ねられた蘇主席は、林前主席は台湾に既に十分のことをしてきてくれ、今は林前主席がハンガーストライキを停止したと聞き、本当にホッとし安心した、と語った。蘇主席は、林前主席は既に年を召しておられるが、理想を堅持するために絶食を行い、本当に感服している、と述べ、林前主席に対しくれぐれも御身体を大事にして頂きたい、と語った。

蘇主席は会の挨拶の中で、江宜樺行政院長が28日に「第四原発一号機は安全検査だけで工事を行わない、安全検査後に封鎖する。第四原発二号機は建設作業を停止する」と表明したことについて触れ、例え江院長が会見上で肝心なことに一切触れていないとしても、第四原発の建設を継続できないという事実は変えられない。重大な政策の発表があるならば、江院長は立法院で報告と質疑応答を行うべきであり、最高民意機関の監督を拒むべきではない、との民進党の考えを表明した。

蘇主席は、多くの人々の長年の努力が第四原発の建設続行を終結させ、今回の林義雄前主席のハンガーストライキという行動に感動した人々の努力の下で、ついに第四原発の建設続行を止めることができた。民進党はこれからも、立法院で厳しく監督し、政府が第四原発に係る予算を計上しないよう監督し、公民投票法の修正推進に力を尽くし、公民投票の成立要件を低くして、権利を人々の元へ返すように努力していく、と述べた。蘇主席は、林前主席にハンガーストライキを停止することを懇願してきたが、「林前主席は台湾に十分尽くしてきてくれた。林前主席は台湾の人たちや仲間を悲しませないで欲しい。台湾のためにご自愛されることを願っている」と述べた。

一部の人々がデモで反対運動をし続けていることについて、蘇主席は馬総統に対し、人々の抗争は無責任な政府によって引き起こされたことであり、国家を混乱させないためにも、民意を無視してはいけないと忠告してきた、と述べた。しかし、蘇主席はデモを行う人たちにも理解して欲しいこととして、林前主席は一生非暴力抗争を掲げているのであり、常に事故や衝突がおこらないことを願っている。よって反対運動の手段が、その目的が分からなくなるようなものになってはならず、焦点がずれてはいけない、と述べた。

賴怡忠教授による「オバマのアジア第一島鏈訪問と台湾戦略の意味」の報告を聞いた後で、蘇主席は、オバマ総統がアジアを歴訪したタイミングと、そのテーマは重要な意義をもっていた。民進党はアメリカのアジア太平洋地域でのリバランス戦略に関心と期待を持っている。蘇主席は馬政府に対し、台湾はアメリカのアジア太平洋リバランス戦略において、積極的に建設的な役割を果たすべきであり、特に今年はアメリカの国会で「台湾関係法」が制定されて35周年となり、目下アメリカの国会では再度<台湾関係法>決議の重要性について確認がなされているところである。民進党はアメリカが積極的に台湾のTPP加入に協力し、台米関係、地域同盟国との連携を強化する事を期待している、と述べた。

中央党本部は30日午前に2014年第15期党主席候補者の2名の代表を呼び、党主席選挙政見放送について調整を行った。党スポークスマンの林俊憲はこの件について、今日の中央常務委員会では、5月の投票の前に政見放送行う事を決定したと述べた。

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