2014年5月7日水曜日

民主進歩党第15期第77回中央常務委員会プレスリリース


民主進歩党は7日、第15期第77回中央常務委員会を開催した。新境界文教基金会労働小組が民進党に「若年層政策の4つの矢」を報告した。蘇貞昌主席は挨拶で、たとえ行政院長の江宜樺が第四原発の建設停止について言葉を濁していても、民進党は「2014年第四原発終結」について先ずは一歩目標を達成した。将来民進党は厳しく審査を進め、政府が第四原発建設停止の約束を破り第四原発の予算を計上することがないよう見張って行く。主席は、民進党全体が一丸となって今年度の他の2つの目標、両岸サービス貿易協定の「先に立法、その後に審議」及び年末の「七つの地方選挙」の勝利-を達成させるようにと述べた。

馬総統が新しい監察院、考試院長の人選を行ったことについて、蘇貞昌主席は、近年我国の憲政体制は次々と問題が発生している。政府機関の間で相互の協調性のなさが目に付き民主憲政の原則に抵触している状況が幾度も起こっている。民進党は社会の各界に憲政改革を推進するよう呼びかけてきた。実際、考試院、監察院は憲政改革に考慮されなければいけないが、国民党と馬総統は終止、各界からの憲政改革の要求に応じていない状況である。蘇貞昌主席は、良好な憲政体制は国家が長く安定して発展する礎であり、民進党はこのことを引き続き推し進めていくとの決意を示した。 

台湾労働政策研究協会執行長張烽益がシンクタンク労働小組の代表として「若者政策4つの矢」を報告した。この4つとは以下の通りである。

第一の矢:基本給与の引き上げ、「生活賃金自治条例」の制定
 
1.定期的に基本給を調整する。低賃金若年労働者が貧困に対抗する力をつけさせ、最低生活費用を基準とする

2.各県市政府は財政能力、地元の生活状況を考慮し、「生活賃金自治条例」を制定し、適用業種を「県市政府業務を請け負う民間企業」、「県市政府から補助を受ける民間企業」など二つを適用範囲にする

第二の矢:マッチする仕組みの強化、「学校・実習・雇用」の連携の達成

1.技術職訓練の強化、師弟教育制度等のシステム構築
2.就職のマッチ率をあげるシステム
3.学校と職場の実務連結の強化 

第三の矢:若年就職のハードルを下げ、快適な労働環境を作る。

1.給与補助プラン:長期失業の若者を雇用する事業者に「雇用奨励補助金」を支給  
2. 快適な労働環境

第四の矢:就職サポートシステムを増やし、就職保証ネットを構築する

1.若年の適職診断のサポート
2、研修のチャンスと「訓練補助金」の提供
3、初めての職探しで長い間仕事が見つからない若者への「若年求職補助金」制度
4、若年「就職活動協力プラン」 

蘇貞昌主席は報告を聞いた後、今年の初め、政府に対し経済政策で「給与水準引き上げの優先」、「若者の就職支援」、「中小企業支援の優先」、「TPP加入準備の優先」などの4つの優先事項を呼びかけたが、台湾の若年失業率は既に13.17%にも達し、全体の失業者から見ると失業率はその3倍以上である、と述べた。3倍という高い数字は、世界の主要国家で2番目に悪く、我国の若者の就職問題の深刻化と若者の相対的剥奪感の高さが明らかである。主席は、若者に将来があることが、国家に将来があるということだ。しかし過去数年、台湾の若年失業率は上昇し続け、失業期間も長く、仕事の低賃金化が進み、若者が将来の展望を描けない状況となっている、と述べた。 

蘇主席は、民進党は若者の就職の四つの矢を責任を持って提案するとし、政策内容は、基本賃金を上げること、マッチ制度を強化すること、若者の就職のハードルをさげること、給与奨励補助金出すこと、そして初めての職探しで長期間仕事が見つからない場合には「若年求職補助金」を出すなど、若者の失業と低賃金の問題に解決方法を提案し、各界が一緒にこの問題に取り組み、政府が積極的にこの危機を解決する方法を採択するべきだ、と述べた。
 
このほか、今日の中央常務委員会では、謝長廷ら中央常務委員会の連名の提案によって、民進党立法院団が「警察法」及び関連する法令の修正法を推進することが採択された。これはドイツなどの主要国家にならい 警察が鎮圧を行う時には特別な服装を着用し、警察の身分識別番号つけることを求めるもので、警察が職務中に職権濫用をしたなどの騒ぎが起こらないよう防ぐべきだとした。
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