2014年5月1日木曜日

民進党蘇貞昌主席がイギリス上院副議長ウスター・リチャード・フォークナー卿と会談


民主進歩党主席蘇貞昌は1日、イギリス上院副議長ウスター・リチャード・フォークナー卿と会談を行った。

フォークナー卿は、今回蘇主席を訪問し民進党中央党本部を参観できたことを嬉しく思うと述べ、今回の機会を通じて、蘇主席に最近の台湾の政局及び社会運動の状況を教えて頂ける事を期待している、と述べた。

蘇主席は、以下のように説明した。最近の台湾の社会運動は2つある。最初は学生運動で、大学生が立法院議会を占拠したことだが、原因は国民党が国会で多数であることを利用して、密室作業で強行に両岸サービス貿易協定を発効したことである。民進党と学生及び台湾の多数の人々は、馬政府に対し、先に立法、後で審査そして両岸協定監督の法律を制定することを求めた。

もう一つの運動は、台湾人の産業政策とエネルギー政策に対する不満に関係している。脱原発は一貫して民進党の核心的価値であり、日本の福島での原発事故発生のあと、台湾の人々は第四原発の安全問題に気付き始めた。第四原発と首都台北の距離が30キロに満たないことや、台湾が地震帯に位置していることなどにより、台湾に大きな災害をもたらす可能性があると考えた。しかし、馬政府は全て見て見ぬふりをし、常に民意の反対側に立って、人々の要求を軽視し、台湾の人々の命や安全を顧みず第四原発建設に固執してきた。このようなことから、台湾で大変重要な反原発政治社会運動家であり、前民進党出席を務めた林義雄氏が、無期限のハンガーストライキというやり方で、現在の政府に対して大きな不満を表した。それに呼応して、各原発反対団体と社会運動団体がともに、政府に第四原発建設停止を求めて立ち上がったのである。最後には、馬政府は民意の圧力によって譲歩し、第四原発を実質的な建設停止とした。30日、林義雄氏はハンガーストライキをやめることを表明し、反原発のデモは無事に幕を閉じた。

フォークナー卿は、イギリス政府は台湾の2つの民主闘争が平和に終わったことは、台湾の民主の成熟度が表れたものだと考えている、と述べた。しかし、今週馬政府が死刑を執行したことについては、イギリス政府は遺憾の意を表明するとし、フォークナー卿は、自分は人権を重視しているが、台湾と中国が違う点は、民主人権を重視しているか否かだと考えている、と述べた。

主席は、馬政府が今回死刑を執行したことの主な目的について、人々はデモの要求から焦点をずらすためだと考えている、と述べ、民進党は過去の政権後期には死刑執行停止を主張し、法律修正と関連する計画を提出した。遺憾なことに、馬政府が誕生したあと、政府はこのことについて人々との対話をやめてしまった。

会談の最後に、主席はフォークナー卿の考えに賛成すると同時に、台湾に対する関心に対して感謝を表明した。そして、フォークナー卿が関心を持つだけでなく実際に行動に移していることについても感心すると述べ、民進党も引き続き努力をしなくてはならないと語った。 

会談は約1時間行われ、釗燮執行長と國際部劉世忠主任が主席と同席し、会談後フォークナー卿と記念撮影が行われた。

 

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