2014年5月6日火曜日

論議のある教科書を選択する権利は学校にあるか?林俊憲:蔣偉寧は不良品を放任しておいて、責任を消費者に押し付けているのと同じことをしている


「史記文化事業有限公司」が先ごろ出版した高校の歴史教科書は、「台独運動は台湾社会を国家アイデンティティの錯乱に陥れる」と記載し、選挙制度と野党を攻撃性している論議のある内容だ。民進党の林俊憲スポークスマンは6日、教科書審議委員は教育部長が指定するが、教科書に反民主的な言論が載せられており、これは検定に深刻な不備があるということだ。また、教育部長の蔣偉寧が午前「教科書を選択する権利は学校にある」と述べたことについて、林スポークスマンは、蔣偉寧は恥知らずで責任の擦り付けを行い、まるで「問題のある食品を棚に並べておきながら、消費者に自分で選択して下さい」と言っているようなものだ、と批判した。

林俊憲は、この悪質な教科書は内容が明らかに偏っており、客観事実と民主教育の立場を保っていない教科書である。民進党は教育部に検定過程を調査することを求め、このような教科書は検定の差し戻しがされるべきであり出版社に対して論議となっている内容を再編するよう要請する。教育部の検定過程はこんなにも出たらめで、民進党は国会でしっかりと監督を強化していくだけなく、更に進んだ反対行動を採ることも辞さない、と述べた。

林俊憲スポークスマンは、「史記文化」出版の、検定番号0897号の「普通高校歴史教科書第1巻」、検定番号0911号「普通高校歴史第二巻」は、民国100年の高校指導要領に従って編纂したとはいえ、その内容の一部に、「台湾独立運動による中華民国及び憲法の否定は、台湾社会を国家アイデンティティ錯乱に落としいれ、台湾の将来の発展に不利益をもたらしている。エスニックグループの問題は、理由の一つに台湾の選挙に原因があり、既に融合してきた民族が頻繁に行われる台湾の選挙によって、一部の政党が選挙に勝つために、ひっきりなしにエスニックグループを歪曲し挑発をし続けているため、台湾社会に分裂と対立を生み出している。これは社会全体の発展に深刻な影響を与えるものである」云々と記載している。このほか、メディアによって、教科書に関連する教材、テスト用紙などが、野党を攻撃し反民主的な内容があることも、示された。

林俊憲スポークスマンは、教育部長の蔣偉寧は今日立法院で質疑応答の際に、審議委員は彼が指定した人だということを認めたが、蔣部長は監督責任を負おうとしなかっただけでなく、この教科書は2013年に既に検定が終了しており、どの教科書を選ぶかは学校に権利あると言った。部長は責任を各学校の教師や親たちに押し付けようとしている。「政府が問題のある商品を棚の上に放置し、消費者に自分で買うか買わないか決定させようとしている」のは問題である。

林スポークスマンは、台湾主権独立は既に普遍的なコンセンサスであり、政府は政権与党を称えて野党を攻撃し、民主選挙に反対する言論を掲載している教科書を放任するべきではない。この教科書は民国100年の高校指導要領に基づき編纂されているのに、既にこんなに偏っている。心配なのは、将来の教科書がもし今年の密室で決められた指導要領で編纂されれば、更にひどい内容が吹き込まれるのではないかということである。

 

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