2014年6月27日金曜日

民主進歩党主席蔡英文がフェイスブックで発表した内容(転記)



民主進歩党主席蔡英文はフェイスブックで、次の文章を発表した。 
 
両岸往来について台湾社会が最も誇りに思っていることは、核心的価値である台湾の民主を堅持し、台湾人が台湾の主人公であるという確固とした意志を持っていることである。両岸のどのような交流も、この台湾の民主に傷を付けることは出来ないのである。
 
台湾の前途は勿論2,300万の台湾人が決めることであり、これが台湾社会の共通認識であり、国家主権で堅持することだ。政府でも与野党政党であっても、両岸交流を進めるときには、国家主権と台湾人民が主人公であるという意志をしっかり守らなければならない。
 
中国の台湾に対する様々な非友好的で不適切なやり方が、かねてから、台湾人の反感を招く原因となっている。中国国務院台湾事務辦公室張志軍主任は台湾訪問中に、多くの台湾人の声に耳を傾けるべきであり、各地で起こっている抗議の声や、その抗議行動の原因が何なのかを理解して欲しい。張主任は、こういうことは民主社会が受け入れなければならない正常な現象であるということも、平常心で受けとめてもらいたい。
 
両岸交流は民意に基づくべきで、台湾社会はここ数年の両岸協議に大きな疑念を持っており、それは馬政府が国内の民意を重視せず、密室の作業で、強引なやり方でことを進めていることに原因がある。それが50万もの若者たちを330日にデモへと繰り出させたのである。「両岸協定監督条例」立法を先に完成させてから「両岸サービス貿易協定を」逐条審査すると要求する。並びに馬政府の協定を修正してはいけないなど言う民意に反した政策に一貫して反対する。ここ迄、台湾人の大多数の民意は若者たちの主張に賛同しており、サービス貿易協定が立法院で強行に採択できない根本の原因となっている。
 
民進党は最大野党として、台湾の多数の民意を守る責任があり、また両岸協定が再度同じ過ちを繰り返さないことを要求する。行政院大陸委員会の王郁琦主任は、25日に張志軍主任と「王張会」を行った後に、両岸は台湾のTPPRCEPへの加入について一緒に話し合っていくことを表明した。この議題は極めて敏感で複雑なもので、国民の利害に及ぼす影響はECFAと両岸サービス貿易協定よりも大きいものである。よって、更に公開性と透明性を持ち、人々の参加と国会の監督が必要である。馬政府の一方的な決定では決してない。国民の民意は、「王張会」と後続の協定が密室作業となることは決して認めない。
 
張志軍主任の台湾訪問中、台湾社会に入り様々な層の民衆と交流し、今日は民進党の陳菊高雄市長との面会があった。これは国民党と共産党の狭い交流から抜け出し、両岸が広く理解しあう重要な一歩である。将来両岸関係が政治の前提を設けず、党派を超えて、階層を越えた良質な交流を持っていくことを期待している。民進党は広い心でもって、対等、主権、民主の原則に従い、対岸政府と交流を進め、台湾人の心の声を忠実に表していく。
 
ここで、馬政府に特に言いたいことは、民主的な思考で今回の両岸交流過程で現れた様々な異なった声に対処するべきである。張志軍の来台初日、学生と公民団体が宿泊したホテルに治安人員が押しかけてドアを破り彼らの行動を制限したことは、これは人身の自由と言論の自由に傷をつけただけでなく、社会の対立を招くものである。これは民主国家で決して許されることではない。台湾の民主は例外的な状況があってはならない。馬政府は慎んだ対応をとるべきである。

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