2014年8月29日金曜日

公民経済会議第一回 蔡英文:積極的な態度で国際化に臨み、台湾を前進させる


民主進歩党は「地元で行動」シリーズ公民経済会議の第一回会議を829日台中市で開催した。蔡英文党主席は「地元経済のチャンスと挑戦」とのテーマで、以下のように述べた。民進党はビジネスにも国際化にも反対しない。それどころか自分たちのやり方で積極的にグローバルな挑戦に臨もうとしている。積極的に力強く国際化に向き合い、台湾が将来挑戦していくエネルギーを全面的につくり上げていく。経済の発展は経済そのものにあるだけでなく、全体的な文化の価値と生活の向上にある。民進党は引き続き社会とこのような討論を進め、次の段階における台湾経済の発展の新モデルについてコンセンサスを出していく。
逢甲大学で開催された会議では、蔡主席が午前中の開会式で挨拶を行い、全行程に参加した。会議では「イノベーションと起業―中小企業が必要なものは何か」及び「地元経済のチャンスと挑戦」の2つの議題について討論がなされ、学者や中小企業経営者により台湾と韓国の中小企業経験の観察や中小企業の目下の経営問題と解決の道が話し合われた。また、社会の変遷の新しい考え方と地方政府のガバナンスの問題について討論が行われた。会議はネットでも生中継され、人々が自由に参加し質問が交わされた。

会議の最後に、新境界文教基金会林全執行長の司会で全体討論が行われ、中央研究院人文社会センター施俊吉研究員により、「イノベーションと起業―中小企業が必要なものは何か」のテーマで、5つの結論が出された。民進党の台中市長候補者の林佳龍も参加し各界の意見に耳を傾け、台中市発展の問題を語った。

施俊吉研究員:中小企業イノベーション問題では、第一に、政府は地元産業の自主的な研究発展センターや創業プラットフォーム設置の支援、情報の交流、新しい起業の成果を作り出すよう奨励するべきである。第二に、オープンなイノベーションの環境を作る必要があり、新しい形態の産業チェーンと産業の共生環境をつくり出し、オープンなイノベーション方式によって、先ずは政府から研究開発の成果を出し、それを中小企業の発展応用と商業化に役立てることだ。更に産業交流のプラットフォームを通じて、中小企業と産業供給のリンクと情報交換を強化させていく。このことでビジネスチャンスとマッチングの機会を増やし、産業発展の困難を解決させていく。

三つ目に、一部国営事業の独占による優勢をなくし、中小企業が地方のサービスに携われるよう開放すべきである。例えばグリーンエネルギーと環境産業、同時に、政府の購入法を再度慎重にチェックし、合理的な規則を作るべきである。そのことにより、中小企業が公平に様々な経済建設と産業発展の計画に参加できる機会を得られるのである。第四に、技術職と教育体系で、技術の人材を養成し、有効的なコーオプ教育プランを通じて、産業と学界の距離を縮め、教育と就職の良好な循環を作り出し、企業大学を興すか一部の大学区に産業支援型の研究開発と教育機関を作ることを奨励することである。これにより、企業発展の重要な資源と人材が訓練される場所が出来上がり、必要な際に大学法や関連の法律を修正し、企業大学に柔軟な経営と生徒募集ができるようにする。第五に、知的財産権利の相互交渉を強化し、中小企業が認証をとることに協力し、技術評価と知的財産での現物出資システムを推進し、中小企業の起業とイノベーションに必要な資金の問題を解決させることだと述べた。

「国内経済のチャンスと挑戦」のテーマでの討論で、進行を担当した逢甲大學劉曜華教授は、4つの議題を指摘した。第一に、地元を基礎として、地方の新しい生活事業と生活空間を発展させるべきである。例えば、政府は地元の風力、太陽光エネルギー発電等の新たな公共建設により地方経済にダイナミックな動きをもたらし、介護サービスなどの仕事も新しい生活産業として発展させられるだろう。第二に、社会の起業家を育成し、若者が地方社会を知り、地元を対象として、その地域社会の生活で必要とされている事を観察し、地方の生活のデータベース作り、青年の起業の基本情報を作る。

第三に、若者の起業信用融資を拡大し、社会の企業の発展と地方での起業を奨励していく。必要な時に青年起業信用融資限度をあげることなど、政府は若者の起業に力を投入するべきだ。第四に、北、中、南、東地区の地方自治体は、直轄市の台中市を例にとると、単純な一都市の統治の問題ではなく、近隣の彰化県、南投県、苗栗、雲林県にまで範囲を広げ、空間地域的整合性を打ちたて、地方経済生活圏を発展させるべきであろう。目的が違う機関の仕事が、その地域の直轄市である台中市で統括処理されることで、地域政府の役割を果たしていけるのである。

民進党は広く対話を開放し、コンセンサスを集めるため、「公民参加」と「地元行動」の2つのシリーズの公民経済会議を開催していく。「公民参加」シリーズは、各職業、産業、世代、性別、意見団体と、関心の深い経済問題を、多角的に話し合う。各討論は現在企画進行中である。「地元行動」シリーズは、今日の中部での開催の他、将来は南部、北部、東部にて開かれ、各地域の関心のある経済テーマについて深く話し合いがもたれることになっている。

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