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民進党の蔡英文主席は23日午前、民進党結党28周年外交使節パーティ―に出席し、参加した各国の代表に向けて英語で演説を行った。「台湾のために進歩する。民主自由と社会正義で世界と繋がる」と題した挨拶は以下の通り。
各国の駐台代表の皆様、外交分野のご友人の皆様、こんにちは！民進党結党28周年記念パーティーにご出席下さりありがとうございます。
ここには昔からの友人も沢山いらして頂いておりますが、今日はさらに多くの新しい友人と知り合える事を楽しみにしております。ここで私たちと一緒に、この特別な日をお祝いして下さり感謝いたします。
２８年前、台湾がまだ戒厳令の体制であった中、若い勇気のある社会運動家たちが、監禁や命の危険を顧みず、台湾人の政治の自由と民主権利の為にデモを行いました。彼らは政党結成を解禁し、民進党を結党しました。
民進党は台湾の進歩の道筋で、常に重要な役割を果たしてきました。1986年9月28日から、長い道のりを歩いてきました。街頭での抗議から、集会と政治運動、そして政権を執るまでに至りました。現在は台湾の最大野党です。艱難辛苦の道筋を経ながらも、民進党の民主主義を守り、人々の暮らしの改善に努めるという立場は、揺らぐことはありませんでした。
民進党は台湾の政治体制の改革に重要な役割を果たしてきました。台湾の人々の支持によって、民進党は台湾を一党独裁の権威体制から多党政治の民主国家に変えてきたのです。更に重要なことは、人々の生活の質を改善する政策を推し進めていく上で、民進党は確固たる役割を果たしてきたという事実です。
長年、我々の政策主張の有効性と必要性は、幾度ものディベートや選挙を通じて試されてきました。民進党は現在自信と根気でもって、一層ゆるぎなく立ちあがっています。
昨今のいくつもの政治事件や社会運動が示しているように、私たちの民主主義は完全なものではありません。しかしながら、民進党は人々の権益を守り、国家を正しい方向へ導く義務と責任があります。
国内では、民進党は人々の要求に応える努力をし続けています。人々は就職、食品安全、購入可能な住宅やグリーンエネルギー、各種社会サービスが実現できるかを憂慮しており、民進党はこの心配に応えています。我々民進党の主張は、真の社会正義であり、台湾の人々が公平、平等、自由な機会で夢を追いかけていけるようにすることです。このことは、民進党の立法委員や県市長が、いくつかの調査において満足度が高く、ランキングの上位に入り、選挙区で高い支持率を得ているか、という理由となっています。
この他、我々は1960年代の輸出に頼った経済成長のモデル、過去数十年の台湾経済を牽引してきた情報通信科学技術とＯＥＭモデルが既に国家の要求に合致していないということに気がついています。仕事の機会が外注され、給与が停滞し、所得分配と公共の福祉も不均衡になっており、優れた教育とトップの大学の卒業証書を持てば、良い給与と安定した職業に就けるというのはもう当たり前のことではなくなったのです。
我々は、グローバル化は台湾にとって選択の余地のない現実であることを認識しており、いち早く製造業に依頼する経済体制から、イノベーションと創造、公平に分配された経済体へと転換させていきます。これが国家の競争力を決め、国家の生存をも決定するでしょう。台湾の経済は改革と新しい発展モデルが必要です。民進党は全力で実現可能なプランを推し進めていきます。
8月29日、民進党は台中で第一回の「公民経済会議」を開催しました。その後もシリーズでオープンに民衆と討論を進める経済タウンミーティングを開いています、この会議は多くのテーマがあります。中小企業のイノベーションの重要性や、地方経済が直面している挑戦まで、市民団体、企業主、学者、専門家などの参加を得て進めています。
この会議を通じて、我々は以下の問題に答え、社会のコンセンサスを求める努力をしています。経済発展の目標について、我々は将来どのような経済成長モデルを推し進めていくか。過去、経済政策の策定過程で人々の意見が取り入れられることは往々にして少なかったのです。現在、我々は人々の必要性や関心を経済政策制定の過程で取り込むことの重要性を理解しています。そうすることで、我々の目標を社会の要求と合致させていけると考えています。
我々は管理のグローバル化が必要ですが、グローバリゼーションの良いところを、少数者で独占するのではなく、皆が享受できるようにしなければならないと考えます。よって、我々は台湾にいる海外の友人とその代表の皆さんの意見を歓迎いたします。我々は、皆がグローバリゼーションの中にあり、台湾がグローバル化において、自分たちにも有利であり、また、台湾の貿易パートナーに対しても有利をもたらすという責任があると考えています。
我々は環境保護を支持する計画、永続的にクリーンで再生できるエネルギーの計画を進めていきます。国際社会において、我々はアジア太平洋と台湾海峡の平和と安定を優先します。
島国として、台湾は数世紀にわたり、積極的に世界と交流を進めてきました。台湾と世界の往来を持続させるためにも、我々は世界に向かって歩み、台湾が国際及び地域の組織に有益な参与を果たす事を唱えています。これはつまり民進党が、台湾がＴＰＰやＲＣＥＰに参加することを支持する理由であります。
我々が世界と交流する努力は、中国との積極的な交流も含まれています。我々と中国の交流は、国際社会と中国にとってだけでなく、更に重要なことは、台湾人にとってどうあるか、ということです。一致性があり、責任を負い、予測できるものでなければなりません。
同時に、我々はこの得がたい自由を守り、自分たちの未来を決定する権利を守っていくことに注意していかなければなりません。我々は台湾人が引き続き自由を享受していけるよう、必要な措置をとります。我々は、台湾の自衛の目標に達するだけの国防に一層の投資をする事を支持します。衝突を回避する重要性を理解しており、例えば重要な地域安全に危険を及ぼす東シナ海、南シナ海の争いのような、長期間の衝突の解決に協力していきます。
海外の友人について言えば、台湾は一つの責任ある盟友であるということです。台湾はフィリピンの洪水や日本の津波に対しても即座に対応し、台湾の人々が国際的なパートナーとなれることを示しました。我々はその用意が十分にあり、緊急事態に対処する能力もあり、救助、救援、再建などの活動に貢献できるのです。特に地球の温暖化、人災、複雑で頻繁化する災害に対し、我々は一層貢献したいと考えています。目下、我々のいる地域では台湾が必要であり、台湾も地域の協力を必要としています。我々は必要があれば、その準備が十分であることを皆さんにお約束したいと思います。
過去28年、民進党は民主主義の基本的価値の推進を支持し続けてきました。民進党はずっと台湾の国際社会への参加を怠ることなく促進してきました、海外の友人の皆さんが、私たちに支持を下さる事を願っています。
多くの重要なことが我々を待ち受けています。地方選挙まで残り2ヶ月となり、皆さんが周りをご覧頂けば、民進党の仲間や我々の政策スタッフがいます。我々は強力なチームであり、選挙に勝つためだけでなく、台湾を前進させるため、台湾をより素晴らしいところにするため、共に努力を続けていく所存です。
台湾の民主主義には皆さんの支持が必要です。我々も、皆さんの信頼できる仲間であることを確信しています。世界の民主と進歩に貢献できる皆さんの友人であります。
私の挨拶はここまでとします。今日共に民進党の変化と成長を見届けてくださったこと、一緒に民進党結党28年をお祝いして下さった事に感謝します。
我々の友情と民主主義に乾杯！
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