2014年12月17日水曜日

民主進歩党第十六期第16回中央常務委員会 プレスリリース


民主進歩党は17日第十六期第16回中央常務委員会を開催した。党の林俊憲スポークスマンは会議の後で、今日の中央常務委員会は各県市の正副議長選挙に関する決議が採択され、各県市議会に当選した民進党議員は、それぞれの議会で民進党団の決定に従うこと、党が決めた相手に票を入れること、並びに監督を受けることが求められる、と述べた。中央常務委員会も、民進党の中央本部が、迅速にこの決議文を各県市の民進党当選議員に通達するよう求めた。

俊憲スポークスマンは、蔡英文主席の指示として、各県市正副議長選挙において、党の規律と清廉イメージを保つこと、中央評議委員会に対して、党紀に違反が認められた場合速やかに厳しい対処をもとめるほか、仲裁委員会と党が一致して厳格な立場をとるよう求めた。この他、蔡主席は立法院の民進党団に、法務部に対して、検察官が各県市正副議長選挙おいて、何か疑念があれば調査を行い、必要があれば監視するよう求めるよう、指示を出したことを伝えた。

昨今各界が関心を示し議論されている憲政問題について、釗燮党秘書長が民進党の常務委員会の党務報告会にて、以下のように述べた。九合一統一地方選挙後、憲法修正問題が論じられているが、社会上憲法をどのように修正するかということについては異なる意見が存在しており、蔡主席はこれまで幾度も国是会議を開催し、社会のコンセンサスを得、憲政問題など国家が直面している重要な問題を共同で解決しようと呼びかけてきた。12月13日、蔡主席は国是会議の開催を通じて、社会の各界が憲法改正についてコンセンサスを得るべきだと公に述べている。国是会議が順調に開催されるよう、中央党本部は目下国是会議の場を準備しているところであり、各政党、公民団体代表及び民間の有力者と共に国是会議を推進しようとしている最中だ、と述べた。

呉釗燮党秘書長は、この期間我々は各政党、公民団体等とコンタクトをとって協議しており、現在人々のこの情勢に対する関心が高まっている。憲政議題などの台湾が抱えている問題と人々の関心のある議題について皆が喜んで話し合い、国家のコンセンサスを作り出し、台湾が将来各方面で発展し、国が平穏に長らく続いていく方法を探し出さなければならない、と述べた。

中央選挙委員会が民進党に対し来年の立法委員選挙と総統選挙のスケジュールについて書類を通じて意見を求めてきたことについて、呉秘書長は、中央常務委員会の報告で以下のように述べた。先ず、我が国の憲法は7回の修正ののち、総統の受動的な国会解散権限(憲法増修条文第二条第5項)を保留しており、立法院で行政院長の不信任が決議されれば、総統は即ち職権に基づいて国会を解散させることが出来る。そして立法委員再選挙を実施し、立法委員の任期は新たに起算される。もし総統と立法委員の選挙が一緒に行われた場合、将来総統が受動的に国会解散権限を行使した場合、合併選挙の意義が全くなくなり、そのとき二類公職選挙は任期が固定なため2つの選挙が違う時期に行われることとなり、さらに一緒に行うことが難しくなる。  

第二に、ひとたび総統と立法委員などの二類公職選挙が一緒に行われれば、選挙活動の時期が1月中旬となる可能性が最も高くなり、立法委員と総統の任期の現行法規則を守るため、立法委員は2月1日に就任するが、総統は5月20日に正式に就任し、4ヶ月ちかくもの憲政の過渡期が生じる。これは世界の民主国家の規定において最も長い期間となる。もし国会と行政が同じ政党であれば影響は比較的小さいが、国家と行政がもし異なる政党の場合、深刻さと可能な衝撃はいうまでもなく大きい。

第三に、もし選挙が同時に行われれば、新しい民意の誕生に際し、憲政の慣例によりそれまでの行政院長は辞めなければならないが、まだ任期中の総統は理論上新しい行政院院長を任命する必要がある。もし総統が再選すれば    争議は起こらないが、もし総統になる人が変わった場合、憲政上の慣例により新しい総統に移行する期間に、現行の総統が重大な政策や人事の変更をさせることは相応しいことではない。職務が解かれる総統が新しい行政院長の人選を出すというのは、とてもおかしなことである。


呉秘書長は、以上の三つの意見より、民進党は中央選挙委員会に対し、国家の重大選挙が順調に行われるために、中央選挙委員会は独立した職権に基づいて、先ずは社会に対し合理的で合法的、合憲で責任のある案を提出し、出来る限り各界からコンセンサスを集め、関連する公職選挙罷免法の修正を進めることが、公平正義の政党政治競争と民主精神に相応しいのである、と述べた。

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