2014年12月19日金曜日

蔡英文:台湾はグローバルな海洋国家となり、若者は自分の極限を突破するべきべきである。


民主進歩党の蔡英文は19日夜、蔡英文教育基金会が主催した「英文と語ろう・シリーズ二:新世代の国際競争力」座談会に出席した。会議では、国際競争力というテーマについて若者と交流した。蔡主席は、現在は常に変化のある時代で、特に今年3月の学生運動と、九合一統一地方選挙の後、台湾社会はずっと変わり続けている。政治も同じであり、人々の政治と社会に対する考え方も変化している。蔡主席は、この続く改変の過程において、若者が最も重要な役割を演じており、若者たちは責任感を持つべきである、との考えを示した。 

会議には、蔡主席のほかに、遠傳電信首席顧問の李聖珉氏、ボストン・コンサルティング・グループ董事経理の陳文昌等が出席し「英文と語ろう・シリーズ二:新世代の国際競争力」の会場には350人を超える若者が討論に参加した。座談会の討論の雰囲気は熱気を帯びたものであった。

蔡主席は座談会で、責任感のほか、若い人々がrebellious(反逆性)とadventurous(冒険心)という2つの特性を持つ事を期待していると述べた。一つ目の反逆性というのは、若者は必ずある程度反逆性を有するものであり、それがあって現在を変えることが出来るのであるとし、2つ目の特質は、勇気を持ってチャレンジすることであり、それは新しいことにチャレンジする勇気であり、改変に向かう勇気である、と述べた。蔡主席は、もし若者がこの2つの特質を心に留めておき、実践していくことが出来れば、台湾社会は希望があるだろう、と強調した。

蔡主席は結びの挨拶で自分の経験を述べた。これまでの自分の人生の中で、使用する言語が何度も変わったことがあった。中国語、英語、台湾語、客家語、異なる言葉は異なる人生の記憶と文化があることが分かった。わかる言葉が多ければ、多くの文化を体験することになる。蔡主席は、過去10数年に及ぶ外国人との交渉の経験から、他の人たちの言葉、文化、考え方、表現方法を熟知して、それらを繋げれば、問題を解決することができる。もし一つの言葉だけであれば、飲食同様、栄養失調になってしまう、と述べた。

蔡主席は、多くの若者が別の言語、文化、考え方、表現方法を良く知らないために、専門的な領域では優れていても、国際的な場面となると、専門以外のことを語れなくなる。人と普通に面白いおしゃべりをすることも出来ず、つまり社交能力を持たないのである。台湾はグローバルな海洋国家となっていくのであり、若者は自分の極限を突破していくべきである。外国語を勉強し、外へ飛び出す機会を探していくべきであり、見知らぬ環境の中で、自分が生き抜く方法を探し出すことが、進歩に繋がっていくのだ、と述べた。蔡主席は、ただ家の中にいて情報を収集するだけではいけない。外に出て、世界の中で情報を集めていくことだ。若者は自分を全く知らない環境の中にさらして、知らない言葉と文化を良く理解し、そのことで進歩することができ、グローバルな人材となっていけるのだ、と述べた。

この他、立法院は今日憲法修正委員会について討論する予定であったのに、出来なかったことについて、国民党は憲法修正の誠意がないと考えるか、とのメディアからの質問に対し、蔡主席は会議の前に、執政党の国民党が憲法修正に誠意があるかどうか分からないが、国民党の内部でまだ調整がついていないのかもしれない。国民党の新しい主席が選出された後で、国民党内部でまとめられることを期待している、と述べた。 

蔡主席は、国家の憲政体制の問題は社会の全面的な参加が必要であり、立法院での手続き以外、全民国是会議で、皆で共同討論することを希望している。この他、多くの公民団体が現在一般市民の討論会を開きながら討論をしているところであり、将来憲法修正の際には、台湾社会各界の共同の知恵を終結させて、皆でコンセンサスを得ていけることを希望している。コンセンサスがあって初めて、いかなる問題も解決ができると信じている、と述べた。


蔡主席個人は内閣制かそれとも総統制に賛成か、とのメディアの問いに対しては、社会の憲政体系に対するコンセンサスというのが非常に重要な要素となっており、政治家はこういうときに、立場を強く表明するのは適切ではないと考えている。我々は、この社会により多くの話し合いの空間を作りだし、多くの人の参加を得ることこそが、重要だと考えている、と述べた。

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