2015年1月25日日曜日

2015年民進党の三大任務 蔡英文主席:地方を良く治める、憲政改革の実現、新しい経済モデルの展開


民主進歩党の蔡英文主席は25日午後、「台南市疼惜台灣促進會促進会会員大会」に招かれ、開幕の挨拶で以下のように述べた。台湾の社会のエネルギーが不断に集まり、一つまた一つと現れてきており、2014年の選挙の結果によって、民進党は台湾の重い責任を背負うことになった。2015年は、民進党は3つのことに取り組むとし、一つは、地方の執政の成果を出すこと。2つ目は、憲政改革を推進すること。3つ目は、新しい経済モデルを推進し、台湾に新しい力を取り戻すことと述べた。

高俊明牧師、邱莉莉議員などの促進会理事監事が出席し、台南の顏純左副市長、陳亭妃立法委員などが招待された。蔡主席はスピーチの時、会員たちに熱烈に迎えられ、会場を離れる際には多くの人たちに囲まれて写真撮影が行われた。蔡主席のほか、会では島国前進の代表者を招き、「修正公投法」の署名についてをテーマに、講演が行われた。

蔡主席は挨拶で、会議の前に陳前総統を見舞い、陳前総統のお体が少しずつでも良くなり、悪化することのないよう願っており、高俊明牧師にどうぞ心配なさらないでくださいと、話した。

蔡主席は、2014年の九合一統一地方選挙はとても重要な最初の選挙で、台湾の政治情勢の逆転となり、多くの人が研究し関心を持っている問題であると述べ、台湾人は国民党のこの7年の執政に失望している。民進党は2012年の総統選挙にチャレンジするも敗れたが、国民党の支持率は下降し始めた。それは彼らの政策は民意に背いてきたからである、と述べた。

2012年の総統選挙の時の台南の寄付活動から始まり、洪仲丘事件、三月のひまわり学生運動まで、この社会の力がまさに形作られていることがわかる。一つの点だけでも、みんなの力が集まることで、その力が2014年の選挙でまた大きな働きをした。特に2014年の選挙では、柯文哲医師が台北市長選選挙で台湾社会の力を集める中心となり、民進党は台中でまた別の中心を作り、2つの闘いにおいて、国民党は打つ手がなかった。2014年の政治の逆転は社会の力が結集し、戦略が成功したことだと考えている、との考えを示した。

蔡主席は、九合一の統一地方選挙で民進党は13の県市長の議席を獲得し、柯文哲医師の勝利を加えると、台湾の人口の70%となる。これはつまり、台湾では既に70%の人口が、国民党の地方執政の下にないということだ。これは非常に貴重な機会であり、民進党は台湾のために大きな責任を担い始めたということである、と指摘した。

蔡主席は、多くの人が関心を持っているのは、民進党は2015年に一体何をしていくか、ということである。民進党には三つの任務がある、とした。第一に、地方の執政をしっかり行うこと。でなければ、人々は民進党は本当に信頼できるか、この責任を担っていけるか、と疑念をもってしまうだろう。民進党は県市長の連絡プラットフォームを作り、皆で経験を分かち合い、協力できるようにする、と述べた。また、陳菊市長がこのプラットフォームのリーダーとなり、過去6つの執政の県市に協力してもらい、必ずいい結果を必ずだしていけるだろうとし、将来もし民進党が中央政権に返り咲いた場合、権力を地方に渡し、中央と地方が同じように重要であり、資源配置を更に合理的にし、計画的で効率の良い政府としていく、と述べた。

2つ目の任務は、我々の国会である。国会の体制も、議席配分も、国家全体の発展にとって非常に重要なことである。我々は、台湾社会が衝突し合い、利益矛盾が起こっていたときに、国会は解決することができないことがわかった。これが目下最も大きな問題だと考えている。つまり、一票の格差の問題である。よって我々は改革を通じて、全ての票が国会の議席に反映できるように、小さな党にも生存の空間が与えられるようにしていきたい。特に国会の改革と憲政体制の改革は関係があるものであるからだ。

最後に、民進党が3つ目にやることは、もし民進党が2016年に政権に返り咲くなら、それまでの1年間ウォームアップだけをして臨むわけにはいかない。多くの重要な問題を2015年に先に対応していく必要がある。よってこの目標を達するために、先ずは社会とコミュニケーションをとり、コンセンサスを集めた後に、政権についたときにはすぐさま事にあたりたい。特に、台湾は20世紀の経済発展のモデルが全く変わっておらず、新しい経済発展のモデルが必要である。これには社会とのコミュニケーションが必要である。それから「新しい経済発展モデル」つまり経済発展と同時にイノベーション、就業と分配の効果を創造しなくてはならない。特に中小企業は将来の経済発展の力であり、下から上へ国家の力を集め、経済のモデルチェンジを加速させなければならない、と述べた。

蔡主席は、台湾の経済のエネルギーはずっと存在しているものであり、大事なのは、その国家に人々の力を集めることが出来るリーダーがいることである。人々の力と意志の力を集結させることで、台湾経済のモデルチェンジが実現するのである。2015年に、人々がこのことを考え討論していく必要があると考えている、と述べた。2014年の九合一統一地方選挙は台湾の大きな改革の始まりであり、これは2015年も続いていくものである。今年は 「古い制度や考え方などを捨てて新しいものを確立する」年と定め、地方の執政をしっかり行い、憲政改革を実現させ、新しい経済モデルを展開していく年とする。これは民進党が2015年に努力したいと考えている目標である、との考えを示した。



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