2015年4月29日水曜日

台灣積體電路製造公司(台積電)張忠謀董事長に教えを請う 蔡英文:企業と共に台湾の目下の挑戦に立ち向かうことを期待する


民主進歩党主席で2016年総統候補者の蔡英文は29日、「台湾に光りを・希望の旅」の行程により、政策事務室執行長の張景森、新竹市長林智堅、台湾経済院副院長龔明鑫、新境界基金會董事王震華、台大應力所政忠教授、民進黨副秘書長劉建及び民進党政策会副執行長の洪財隆とともに、台積電董事長の張忠謀を訪ね、産業発展、現在と将来のチャレンジ及びその解決方法についてアドバイスを伺った。

蔡英文主席は会議の前に、以下のように述べた。台湾産業界の指標として意義のある台積董事長を訪問することには幾つかの目的がある。先ず、主に半導体産業の将来の方向性、特に次第に激しくなっている国際競争についてである。台湾の産業は、現在まだ強い競争力を持っているように見えるが、将来は幾つかのチャレンジに挑んでいかなければならないからである。そして次に、電子産業の発展の問題である。電子産業が、将来台湾の次世代の経済産業の発展上でどのような役割を演じるかという問題についてである。3つ目は、張忠謀董事長の台湾経済の全体的な発展についての考えである。台湾の将来の経済発展と民進党の経済発展の新モデルについて、ここ何年か、民進党は張董事長にアドバイスを伺ってきた。民進党の経済発展の新モデルには張董事長の考え方が幾つも入っている。経済発展の新モデルが完成間近となっており、再度、董事長にアドバイスいただく事を希望している。4つ目に、どの企業も台湾で多くの挑戦に立ち向かっているが、用水、用電、環境保護と労働者の問題など、台積電は過去これらの挑戦に対して、困難の克服に成功することが出来た会社である。これは我々がアドバイスを頂きたいテーマの一つである。最後に、台積電は企業の社会的責任が評価されている。それらは環境保護の問題、人材起用や社会サービスの提供、また台湾の貧富の差や若者の創業の問題についての責任である。こういった社会福祉について、台湾の企業は助けていくことができ、企業の責任とすることができると信じている。特にこのような問題についても、張董事長からアドバイスを頂きたいと考えている、との考えを示した。

蔡英文主席は、会議の後で張忠謀董事長と合同の談話を発表した。張忠謀董事長は、蔡主席がアドバイスを求めに来たことを非常に歓迎するとし、時間を割いて幾つかの問題を尋ねたことに、知っていること全てを回答したと述べた。そして「天下興亡の責任は全国民にある。蔡主席は総統候補者の身分で私に尋ねたのであり、私もその責任を少しでも果たしたい」と述べた。

蔡主席は、張董事長に感謝を表した。これは産業アドバイスの旅の第一弾であり、今日は台湾で最も成功している企業とその成功したリーダーにお目にかかった。彼の率いる企業は競争力があるだけでなく、顧客の信頼と台湾社会の信頼を得ている。と同時に企業とリーダーが深い視野を備えているということが証明された。

 そして、台湾人はこれを誇りに思うことであるが、企業の発展の過程で多くの困難があったであろうし、多くの挑戦に臨んできたと思う。そうした困難と挑戦を、企業が解決できるよう政府は助けるべきである。と同時に企業が、台湾が現在直面している産業や経済、社会の挑戦にともに対応しなければいけない。富の分配の不均衡の問題もそうである。台湾社会には政府と企業と社会が合同で解決しなければならない社会問題が沢山あり、よって私たちは台積電が企業界のリーダーとしてだけでなく、多くの社会福祉や社会の責任においても、社会のナビゲーターであってくれることを期待している、と述べた。

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