2015年5月6日水曜日

義美食品の安全実験室を見学:台湾の食品安全システムを見直していく


民主進歩党主席で2016年総統候補者の蔡英文は6日午前、「台湾に光りを・希望の旅」の産業見学を続け、桃園鄭文燦市長を伴って義美の食品安全実験室を見学した。その後、高志明総経理と会談を行った。蔡英文主席はその中で先ず高志明総経理の対応に感謝を述べ、台湾の食の安全の模範である義美会社を自分の目で確かめることが出来たことに感謝を述べた。蔡英文主席は、「食品の安全は中央政府の問題だけではなく、地方政府のことでもある。また、地方政府のことだけでなく、工場とも一緒に取り組むことである。食の安全はみんなで守りましょう」と呼びかけた。

蔡主席は義美職員と見学の民衆に熱烈に歓迎を受け、握手や写真撮影に応じた。高志明総経理は義美歴史文物館、義美生態パーク、食品毒物と放射線検査実験室を一緒に回り、蔡英文主席と鄭文燦桃園市長はクッキー作りを体験した。高志明総経理は会議の「食品安全管理とアドバイス」についての報告で、義美食品の精神と食材の重要性を強調し、蔣渭水が創刊した台湾民報の愛蔵版を贈呈した。

蔡英文主席は会議の前にインタビューを受け、食品安全の問題は台湾社会が最も気をもんでいることであり、我々のこれまでの調査でも、台湾の人々が最も心配に思っているのが食品安全の問題だと示されている。過去数年間、何度も食品安全の問題が発生したが、義美という老舗は無事であった。今回の目的は義美の食品安全自社管理システムが素晴らしいこと、義美の自社管理システムが実際どのように働いているのか、ということを理解することだ。その他、高総経理に台湾の食品安全についてアドバイスを頂き、特に加工食品の安全管理について、どのような考え方や心得を持っているか。これは現在民進党の政策部門で台湾の食品安全システムを見直す取組みに役立つと考えている、との考えを示した。また、蔡主席は、現在のシステムが効率的ではない中で、新しいシステム設計が工場や農業生産者が一緒に考えて作られることを希望しており、生産履歴制度から、途中の食品加工製造、食品回収の管理システムにいたるまで、完全なきまりを作りたいとの考えを示した。

蔡英文主席は簡単な報告を聞いたあとで、以前は食品安全を管理するのは一つの法律や1つの機関が関わっていると思っていたが、 実際今回の報告から、「食材の安全管理」、「食品加工の安全管理」「食物廃棄、回収の管理」この3つの全てが直接関わっており、全体的な管理が必要であるということがわかった、と述べた。

蔡主席は、「農場から食卓までということは、政府がやるべきなのにやっていないことであり、我々はそれをしっかりと行っていく。これは政府の決心であり、どんなに難しくても完成させなければならないことだ」との考えを示した。蔡主席は、台湾の現在の経済と社会文明の発展を見れば、人々が毎日食べものの安全性を心配しているのは、文明の社会とはいえない、と述べた。

よって、これは台湾人共同のチャレンジであり、民進党が必ず成功させなければいけないものだ、と強調した。我々の政策部門の農業チームは、台湾産品の履歴制度のほか、同時に前述した管理システムを新たに作り、全部まとめて一つのシステムにする。これは民進党の責任であり、任務である、との考えを示した。

Share/Bookmark

0 コメント:

コメントを投稿