2015年6月23日火曜日

米中三つの共同コミュニケと九二コンセンサスを同じものにしている。 黄志芳:国民は洪副院長の外交事務能力を心配するだろう。


立法院副院長の洪秀柱がラジオ番組のインタビューを受けた際、アメリカの両岸関係の立場は国民党と一致している、と話したことについて、民進党国際部主任の黄志芳は23日、洪副院長のこの話には、重要な外交上の出来事について、多くの時間的誤りがあり、歴史を捻じ曲げた解釈で、国民は洪副院長の外交事務能力の欠如を心配するだろう、と述べた。 

黄志芳主任は、「米中三つの共同コミュニケ」はアメリカ政府と中華人民共和国政府が共同で署名した3つの外交コミュニケを指し、それは、《上海コミュニケ》、《米中国交関係樹立コミュニケ》《八一七コミュニケ》である。《上海コミュニケ》は1972年に調印され、《米中国交関係樹立コミュニケ》は1978年に、《八一七コミュニケ》は1982年に調印されたものである。「台湾関係法」は19794月にアメリカ大統領により署名施行された。洪副院長が指摘している九二コンセンサスは2000年に、当時の大陸委員会主任委員だった蘇起により創作されたもので、この3つのコミュニケの調停時期は九二コンセンサスが創作された時期よりも20年以上も早いものである。はっきりしているのは、3つのコミュニケと九二コンセンサスは、時間的に全くの別物だということだ、と述べた。

黄志芳主任は、九二コンセンサスについては、先月アメリカ国務院アジア太平洋補佐官Susan Thornton がこの問題について尋ねられた際、特に説明をしているように、アメリカは両岸交流においての安定した基礎を支持しているのであって、その基礎が何と呼ばれるかということに、アメリカが立場を表明するのは相応しくない、としている。黄志芳は、洪副院長がもし無理やりこの九二コンセンサスを米中三コミュニケ、台湾関係法 と同じものにするならば、非常におかしなやり方であると述べた。


黄志芳は最後に、我々の理解では、アメリカの「一中政策」と中国の「一中原則」は同じものではないということであり、一緒にして語るべきではない。洪副院長はこのように重大な対外関係と外交の問題の対応において、基本的事実の掌握能力も十分でないようであり、洪副院長の外交問題の対応が大いに心配されるところである、と述べた。

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