2015年8月26日水曜日

民主進歩党第十六期第42回中央常務委員会プレスリリース


民主進歩党は26日第十六期第42回中央常務委員会を開催した。シンクタンク経済召集人の施俊吉を招き、「目下の経済情勢分析」をテーマに報告が行われた。前大陸委員会副主任の傅棟成により対談が行われた。蔡英文主席が専門家の報告を聞き、常務委員と討論を行った後、指示した全文は以下の通り:

昨今国内の輸出は衰退し、経済成長のエネルギーが弱まってきている。台湾元が値下がり、株が暴落し、台湾経済は非常に厳しい状況を迎えている。民進党は政府に対し、力のある全面的な対応策をとるよう要求し、国民には自信を持ってともに危機を乗り越えようと呼びかけている。調整と改革を加速させ、経済を全面的に向上させ、台湾が新しい活路を見出せるようにしていかねばならない。

目下のグローバル経済の激しい波が、国内経済に影響を与える重要な原因であるとしても、しかし政府が台湾自身の長期的、構造的な問題を重要視せず、積極的な構造調整政策や正確で有力な改革を行ってこなかったことが、台湾経済が変化する機会を遅らせ、国家の全体的な競争力を弱くし、経済変化の対応に台湾経済が他国よりも深刻な衝撃と影響を受けることになった原因である。

台湾経済は確かに厳しい挑戦に直面しているが、我々は決心し克服しなければいけない。過去の民進党の政権時、金融改革を推進し、1兆二千億元の銀行の不良債権を打ち消して、台湾の金融体系を穏やかに回復させ、グローバルな金融危機の中でも無事にやり過ごした。現在政府が起こりうる金融危機に対して、注意し有効な手段をとることができれば、我々の金融システムは目下のグローバルな金融変化に対抗することが出来るであろう。

我々の最大の挑戦は、現在の産業体系と情報通信ソフトのイノベーション能力が、次の世代のチャレンジに対応できるかどうかということである。われわれの産業は今まである程度のエネルギーを有しており、企業は一定の強さと柔軟さを持っている。外からの衝撃に直面した際に、我々は正しく有効なリーダーシップによって、集団の意志を集め、各調整と変革を加速させ、難関を突破し、危機を進歩と成長の力に変えていくことができる。

目下の経済情勢に対応するため、短中長期の問題に配慮し、総合的な対策をとらなければならない。

第一:有力な措置をとり、金融と経済情勢を安定させる。経済エネルギー失速や、衰退を避けて、人々を安心させる。

第二、長期的、構造的問題について、全体的な情勢に基づき、優先順位をつける。構造調整と改革の速度を速め、経済体質を改善させ、中長期的な経済競争力を強化する。

第三、台湾経済を全面的に向上させ、全力で経済発展の新しいモデルを作り出す。経済に新しいエネルギーを注ぐため、台湾経済を多元的でイノベーションの方向に導き、成長と分配に考慮し、輸出と内需の両方に重きを置き、永続的な発展の新しい仕組みと環境を作り出す。

我々は政府に、3つの対策を執るときに、以下の原則を守る事を要求する  

1.金融政策は安定を維持すること。グローバルな貨幣競争に対して、もし他の国が大幅に値下がりし、国内の重要な産業に衝撃が加わる場合、我々は対応手段を持たなければいけない。その手段の一つして、台湾元の値下げはさけられないが、外貨と人々の台湾の経済への信頼と長期的な物価に与える影響に注意する。ローンの条件の緩和は、十分な流動性と生産の急な必要性を支援する事を原則にし、資金を産業のグレードアップに導くよう指導する。特に中小企業に対して速やかに資金を提供できるようにすること。   

2.財政政策は弱者のケアと将来の投資を重視しなければならない。政府財政が困難な状況下で、成長エネルギーを失わないために、支出の増加をとり、経済の効果を重視するべきである。支出は、将来の経済発展の助けとなり収益性のある公共投資と基礎建設、並びに雇用の安定、社会弱者エスニックグループのケアを優先させることに使う。

3.民間の投資を促進する。投資は経済の持続的な成長と経済向上の鍵となるものである。国内経済が下降し続けている時、政府は将来の経済の方向をはっきりさせ、法規の修正を検討したり新しい法律を制定したり、政府と民間の力を結びつけ、民間投資を促進する。資金を産業イノベーションや次の世代の通信ソフトの発展と運用に投入し、バイオテクノロジー、新エネルギー、新しい農業、精密機械のアップグレード及び生活品質の向上や古くなった建物と都市を新しくする。防災技術、食料安全、環境保護などに関連する産業、介護産業などの発展によって、短期需要の不足の問題を緩和し、同時に経済向上を加速させる。


民進党は安定した金融経済を作るよう努力し、経済体質の調整と経済向上の役割を果たしていく。現段階で、政府のすすめる対策に法律の修正が必要なものについて、民進党の立法院党団は積極的な参加と討論を行い、関連する法制を完成させる。来年の一月にもし政権交代が行われれば、与野党の政党と各界の人たちを招いて、十分にコミュニケーションをとり、スムーズに全国民の意志力を集め、危機をチャンスに変え、共同で台湾経済の新しい方向と出路を見出していく。

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