2015年11月16日月曜日

「英仁コンビ」に決定 蔡英文:穏健に改革し、寛容と団結で、人々に自信を取り戻し、将来の希望に光を灯す


民主進歩党主席で総統候補者の蔡英文は16日、副総統候補者として陳健仁を正式に指名すると発表した。蔡英文主席は挨拶で、陳氏を「この国にとってプラスとなる人」とし、将来、この国の責任を共に担い、社会の力を結集して、国の進歩と改革を推し進めていく、と述べた。

蔡英文主席の挨拶全文は以下の通り:

陳建仁副院長、陳菊主任委員、蘇嘉全総幹事、会場にいる選挙メンバー、シンクタンクの皆さん、選挙幹部、及び今日会場にお越しのメディアの皆さん、こんにちは。
数ヶ月前、陳副院長が我々シンクタンクの会議に出席し、政策討論に参加したことがありました。そのとき私は陳副院長に言いました。「協力しに来て下さって有難うございます。今後あなたの更なる協力が必要になるかもしれませんが、どうぞその時には断らないで下さい」と。

そのとき、陳副院長は私の言っていることが何を意味するのか、きっと分からなかったと思います。実はそのとき、既に陳副院長の名前が、私のポケットに入っていた長くないリストの中に記されていました。今日ここで私は正式に発表します。我々は陳建仁副院長を副総統候補者として、私たちのチームの一員として迎え入れます。

私の陳建仁副院長に対する最も深い印象は、多くの皆さんと同じように、2003年台湾でSARSが猛威を振っていた危機の中で、衛生署長に任命されたときの、穏やかで落ちついた振る舞いです。あの時、陳副院長はよくテレビに出演し、常に冷静で、順序良く政府の政策を説明してくれました。当時恐怖と不安で一杯だった社会に大きな安定した力を与え、人々に信頼されていました。最終的に、陳副院長は、疫学の専門家として、台湾でSARSを終息させることに成功しました。  

当時行政院の「SARS対策」に、総指揮の李明亮署長、疾管局蘇益仁前局長と陳副院長があたっていました。3人は「SARSと闘う三人集」と呼ばれていました。皆が陳副院長の社会に対する貢献を見てきています。今日はその時のお二人にも来て頂きました。この国家の重要な任務を我々が陳副院長に託すことを、再度見届けてもらいます。

陳副院長は、衛生署署長、国家科学主任委員などの重要な職務を歴任された後、学術研究に戻られました。その後中央研究院の副院長に就任されました。どの政党が政権をとっていても、陳副院長は台湾の発展を理念に、党派を分けることなく、奉仕の精神で才学に尽くされてきました。陳副院長がこの国の宝だということを、誰も否定することは出来ないでしょう。

陳副院長は民進党政権に参与しただけでなく、我々が7年余り野党でいた期間、我々のシンクタンクの顧問でした。医療衛生、バイオ産業、科学技術イノベーション、人材育成に至るまで、陳副院長は私の重要な相談相手でした。陳副院長と我々のチームは互いを良く知っており、既に呼吸もぴったりです。私は、陳副院長がこれからの選挙の過程や政権復帰後も、このチームが引き続き穏健に歩みを進め、前進し続けるよう導いてくれると信じています。

仕事以外でも、陳副院長はとても落ち着いており、朗らかで、誠実で、情熱があり、協調性のある方で、敬虔なカトリック教徒です。友人たちも、仕事上の仲間も、そしてこの社会も、陳副院長の非常に誠実な人柄に、完全な信頼を寄せることができるのです。

きっと皆さんはこれから私に質問をするでしょう。なぜ陳副院長を自分のパートナーに選ぶのですか、と。私は、副総統は国家の重要な職務であることから、私になぜ彼を選択したか、と尋ねるのではなく、「この国にはどのような人材が必要か」と聞くべきだと思っています。私が今述べたように、陳副院長の専門性と実績、これまでの台湾社会への貢献、今後の政権チームと政策に対する熟知の度合い、そして信頼できる人柄、これら全てが私とコンビを組むのに最良だといえるでしょう。

この数日間、陳副院長を副総統にすることは、選挙にとってプラスになるという人もいました。しかし、それは重要なポイントではありません。重要なのは、私が心から、陳副院長が、国家にとってプラスとなる人だ、と信じているということです。このような方に我々の仲間に入ってもらえることは、私たちにとって光栄なことです。将来、我々は一緒にこの国家の責任を背負って、社会のエネルギーを集め、国を進歩させ改革を推進していきます。

最後に、私が皆さんにお伝えしたいこと、それは、蔡英文は一人ではありません。「英仁コンビ」は2人ではありません。我々には13の執政県市長がおり、将来は国会で過半数をとり、国会議員を入れ替えていきます。そして、台湾を改革したいと期待する社会のエネルギーを結びつけていきます。我々は強いチームを作り、穏健に改革を進め、寛容と団結で、人々に自信を取り戻して、将来の希望に光りを灯していきます。

最後に、皆さんに正式に紹介します。私の選挙のパートナー、陳建仁副院長です。

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