2016年1月16日土曜日

3万人が参加した選挙祝勝会 蔡英文:改革の第一歩が既に始まった


民主進歩党当選者の蔡英文は16日夜、副総統当選者の陳建仁、前副総統呂秀蓮、全国競争主任委員陳菊市長、党秘書長釗燮、総幹事蘇嘉全、執行総幹事林錫耀,以及台中市長林佳龍、台南市長賴清德、基隆市長林右昌、嘉義市長涂醒哲、新竹市長林智堅、宜蘭縣長林聰賢、雲林県長李進勇、彰化県長魏明谷、桃園市副市長邱太三、民進黨前主席許信良、姚嘉文、謝長廷、游錫堃、前行政院長張俊雄及前総統府秘書長葉菊蘭とともに、選挙祝勝会に出席した。

蔡英文の挨拶は以下の通り

ここにいらっしゃる皆さん、TVの前の皆さん、インターネット放送で見ている若者の皆さん、台湾の皆さん、こんばんは。

選挙で共に闘った陳建仁博士、選挙総本部主任の陳菊市長、そして我々選挙総本部の皆さん、お疲れ様でした。今日はとても嬉しいことに、前副総統と前主席が、一緒にこの歴史的な時に参加してくれています。
  
既にお話した通り、私は皆さんの流した涙を笑顔に変えるために全力を尽くしました。皆さん、私たちはやりました。
     
ですから、もしあなたの目にまだ涙がたまっていれば、どうぞ拭いて乾かしてください。我々は明るい気持ちで、台湾の新しい時代のスタートを迎えましょう。
  
私のスタッフが言いました。今日私たちのこの現場は、お昼から支持者が座って選挙の開票を待っています、と。

みなさん、 この結果に満足しましたか?

この数年来、皆さんが私蔡英文に対して少々不満を持っていたのを知っています。皆さんもおわかりのように、私は理性的過ぎて、ここまで自分の感情を出さないできました。が、ここでは皆さんと一緒にこの喜びを分かち合いたいと思います。皆さん一緒に台湾のために歓声をあげましょう。

私たちは一緒に台湾のためにこの重要な任務を遂行したということ―これが現在の私の心境です。私の気持ちは非常に落ち着いています。なぜなら、将来私の責任は非常に重いと分かっているからです。皆さんの、蔡英文、陳建仁への支持に感謝します。民主進歩党への支持に感謝します。ここに再度民主進歩党を代表して、全ての台湾の人々に深い感謝を示します。

我々台湾人がともに、台湾の民主史上三回目の政権交代を果たしたことに、感謝します。私たちは台湾をライトアップさせました。私たちは行動で持って、再度全世界に、台湾は民主であり、民主は台湾であることを伝えたのです。

私は二人の対戦相手に感謝をします。朱主席と宋主席です。私たちは台湾の民主的な政治において、歴史に新たなページを書き記しました。私は彼らのこの国家への期待を理解しています。選挙には勝ち負けがあります。しかし、最終的な勝利は永遠に台湾の民主です。私は彼らに誠意を持って、これからこの国の将来の改革に、お2人の協力を頂きたいと思っています。

私はスタッフや私の後援会、ボランティアの仲間にも感謝します。休日を犠牲にし、家族と過ごす時間を犠牲にし、晴れの日も雨の日も、風邪をひいても、私とともに作戦を練ってくれました。あなたたちこそが、最強のチームです。彼らと最後まで走り続けられたことが、私にとって一生の光栄だと思います。

私は特に選挙総本部の若いスタッフ、特に党のスタッフに感謝します。過去、この長い間、私の心には、ずっと彼らに話したいことがありました。民進党はかつて失敗したことがあります。しかし、私は自分に言い聞かせ続けてきました。スタッフが外でこの民進党のユニフォームを着る時に、私は彼らの心が自信と責任感で一杯になるようにしてあげたい、ということです。私たちはやりました。

続いて、この選挙期間中、子豚の貯金箱やその他の方法で寄付をしてくれた一人ひとりの皆さんに感謝します。皆さんのお蔭で、私たちは台湾人民の政党であることを再度確認できました。

投票は1日ですが、選挙は何ヶ月間にも及びます。しかし、この国を変えるために、毎日持続して活動をしなければなりませんでした。今夜、我々はこの勝利の喜びに浸りましょう。明日太陽が昇るころには、我々はこの国家のために、改革の責任を負わなければならないのですから。

今の台湾には、多くのお年寄りの家があり、健康的なロングケアの体制を待っています。

今の台湾には、若者が公平な住宅環境を待っています。

私たちは忘れてはいけません。まだ多くの中小企業が、アップグレードする契機を待っているところです。

私たちは忘れてはいけません。もう少しで破産しそうな年金制度が、我々によって救いの手が差し伸べられるのを待っていることを。

そして私たちは忘れてはいません。台湾海峡の安全と両岸関係の平和と安定は、皆の共通する期待であり、両岸が共に努力することだということを。「現状維持」は、私の台湾人と国際社会に対する約束です。私は言ったことは必ず成し遂げます。私は皆さんに保証します。将来両岸関係に取り組む時には、積極的にコミュニケーションをはかり、挑発も予想外のこともありません。
     
親愛なる台湾人の皆さん、民主の勝利は、我々が共同でつくり上げたものです。改革は私たちが一緒に推進するものです。私たちには将来、多くの挑戦があります。改革の過程には苦労が伴います。しかしどのような苦難であっても、台湾人は決して、負けやしないのです。

改革の第一歩は、既に始まりました。私たちが相互に助け合い、歩んでいくのみです。更に自由で、更に民主的で、更に繁栄した、更に正義のある国家が私たちの目の前にあります。

21日、新しい国会が始まります。民進党は人々が関心のある法案を優先的に対応します。改革のエネルギーを最大限発揮するとともに、改革のマイナスの影響を最小限にします。

民主進歩党は、現在国会の過半数の党になりました。私たちは単独で過半数をとりました。私たちは国民との約束を必ず果たします。改革は最後まで行わなければいけません。

これは台湾初の国会での政党の交代です。私たちの責任は以前よりも重いものです。私は再度強調します。民進党は国会を独占しません。私たちは引き続き民進党をオープンにして、国会に入れなかった人たちの声に耳を傾ける努力をしていきます。と同時に、我々は国民党、親民党、時代力量などの政党と共に、改革に全力を尽くします。

ここに、私は総統当選者として、そしてまた党の主席の身分として、民主進歩党の職員に、最初の指示を出します。謙虚、謙虚、また謙虚であるように。

台湾人は、ブルーグリーン、政党、エスニックグループを分けず、新しい時代では、一緒に国のために努力をしなければいけません。これが蔡英文の約束です。これが、蔡英文が保証することです。
  
昨日の選挙前夜、私は会場で98歳の史明おじさんを見つけました。あの寒い天気の日に、雨に濡れながら、舞台の前面に来て、私を応援してくれたのです。史明おじさんは、もう話すことが難しいのを知っています。おじさんは私に言いました。台湾の総統として、志を持ち、決心を持ち、強くなれと。
私はここでおじさんに言います。私は必ず強くなります。台湾の困難に向きあう時、私は強くあり続けます。蔡英文が強くあれば、台湾人は私とともに強くなれるのです。
  
台湾は民主自由の国です。この国家の偉大なところは、どの人も自己の権利があることです。この国は、国民の自由選択の権利を保障します。ここで、私は総統の立場で、再度呼びかけます。どの人も、この自由を尊重しなければいけません。

今日の選挙の結果は、世界に台湾人が自由な人々であり、民主的な人々であることを証明しました。私が総統である限り、国民がアイデンティティのために謝罪しなくても良いよう、努力をしていきます。

親愛なる台湾の皆さん、新しい時代が始まりました。「空が明るくなり始めた。ここにいるみんなは、私たちの夢を守るために、更に勇敢な人になった」

この歌詞の中の人たちは、我々のことです。今回の選挙を経て、我々は更に勇敢になったのです。明日から、私たちは引き続き国民と我々の次の世代のために努力していきましょう。

再度、ここにいる友人の皆さんに感謝します。全ての台湾人に感謝します。

尊厳、団結、自信、これが新しい台湾です。皆さんありがとうございます。

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