2016年3月3日木曜日

蔡英文:総統と主席の兼務は執政チームがコミュニケーションの速度を速め、一層効率よくするためである。


民主進歩党で次期総統の蔡英文主席は3日、シンクタンクの林全執行長ら政策幕僚とともに新竹サイエンスパークの半導体産業を訪問した。メディアが昨日の中央執行委員会で党主席を兼任することが認められた件について尋ねたのに対し、蔡英文主席は、昨日のこの決定は、政権再交代に伴う新しい政治の情勢に適応するのが目的で、民進党が国会で初めて過半数を超える議席を獲得し、目下の全体的な挑戦には、政見をもっとも効率的に実行させるための効率の良さとコミュニケーションのとれたチームが欠かせないからだ、と述べた。

蔡英文主席は、この前提に基づいて、民進党は党の規則を修正したと述べた。第一、将来行政部門の政務官は、党の役職を兼任せず、行政チーム結成の際の人材の推薦と選出の課程で、党籍の制限を受けないようにする。同時に、行政チームは、将来政務官の党籍や中央常務委員会の委員であることが原因で制限されることもなくなる。蔡主席は、この規定が修正される目的は、行政チームに将来一層大きく自由に働いてもらうスペースを与えることにある、と述べた。

この他、第二項の修正は執政期間に、地方のトップや党の三役といった、人々から支持されている人物を中央常務委員会と中央執行委員会にいれて、中央常務委員会をより民意の基礎に基づいたものにし、党意が民意を凌駕するというような状況を作り出さないことである。

蔡英文主席は、民進党は十三の執政県、市と立法院をまとめるとともに、将来は中央と地方の関係、立法院と行政部門の関係を、強くて力のあるものにしていく必要がある。よって、これほど多くの人々に支持されているチームをまとめるため、現在最も適しているのは、総統と主席が兼務することである、と述べた。

蔡英文主席はまた、民進党はこのように、党意が民意を凌駕しない状況を作りあげ、一人が政策決定を行わないという状況を確保する。なぜなら、民進党は党の意見を民意よりも優先したり、党のために政治をしたりすることのないのが伝統である。現在の民進党の様々な準備は、全体のチームが素早いコミュニケーションと協調をはかれるようにするもので、総統が主席を兼任することは、このコミュニケーションプラットフォームをより効率よくするためにすぎない、と強調した。


この他、メディアは今日の半導体産業訪問の目的と、中国資金の台湾IC設計産業開放に対する見方について尋ねた。蔡英文主席は、今日の半導体産業との座談会、交流は、半導体産業は台湾で最も重要な産業の一つであり、次の段階で推進する五大産業の骨格となるものの一つである。よって、今日交流する機会を持ったことは、将来の産業の発展戦略と考え方にとても助けとなるものである。同時に、半導体産業のイノベーションモデルは、実際他の産業も学べるものである。個別のケースにおいては、今日の討論の範囲ではなく、もし業者が何か意見を持っていれば、民進党は持ち帰って内部で話し合う。そして、重要なことは、レッドサプライチェーンに対して、政府はより積極的な態度を取り、産業を早くアップグレードさせると同時に、国家の力を集めて、台湾を国のチームとして外からの挑戦と競争に対応させていくことだ、と述べた。

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