2013年11月28日木曜日

民主進歩党第15期第59回中央常務委員会 プレスリリース


民主進歩党は27日、第15期第59回中央常務委員会を開催した。シンクタンク戦略・国防チーム招集人で、淡大学国際事務・戦略研究所陳文政教授を招き、「中国の東シナ海防空識別圏設定後のアジア太平洋安全情勢の解析」の報告が行われた。蘇貞昌主席は会議で、民進党は馬政府に対し、迅速にアメリカ、日本、韓国などの国々と一致した行動をとるよう要求し、並びに中国に対し、この東シナ海防空識別圏の決定を撤回し、東シナ海に平和秩序の回復と安定を取り戻すことを要求すると述べた。

林俊憲スポークスマンによると、参加した常務委員たちは、陳文政教授による専門的な報告を聞いたあと、中国の一方的な東シナ海防空識別圏設定が地域の緊張と争議を引き起こしているとして、討論を深めた。蘇主席は、中国が自ら東シナ海の防空識別圏の設定を宣言したことで、アメリカ、日本、韓国、オーストラリアなどの国々から抗議と深い関心が示されたが、馬英九は昨日、中国の設定した防空識別圏は領空、主権に影響しないとの考えを示したとし、馬英九のこのような発言は全く同意ができないと強調した。
主席は、北京当局に度を過ぎたことをしないよう呼びかけるとともに、参加した常務委員会委員の意見をまとめた後で、以下の3点を指示した。 

1.馬政府は迅速にアメリカ、日本、韓国などの国々と一致した行動をとるべきであり、中国に対し、今回の東シナ海防空識別圏の決定を撤回し東シナ海の平和秩序を回復し安定を取り戻すようを求めること。

2.民進党立法院党団と中央党本部の国際、政策関連部門は、馬政府の弱腰な態度を厳しく監督していくとともに、海外に対してはっきりとした説明を行うよう要求する。

3.民進党の新境界シンクタンクは来年「解放軍2025年台湾軍事への脅威解析報告」を発表する予定で、中国の軍事脅威が日増しに高まり、その解析が一刻も早く行われる必要がある。この報告は3ヶ月以内に完成させなければならない、とした。

今日の常務委員会開催前、メディアから幾つかの質問がなされた。

<年代新聞>の記者からは、日本と韓国政府は、中国が一方的に「東シナ海防空識別圏」を設定したことによる、中国への飛行計画書の提出は行わないといっている。それに対し、我国の民航局は、中国に飛行計画書を提出するといっているが、そのことについて、主席はどう思うかと尋ねた。これに対し、蘇主席は、このことはまさに、多くの国民がなぜ馬総統が傾中なのか疑う理由でもあると述べ、馬総統は国家元首が国家主権を守るという責任をしっかり果たさず、言わねばならないことを言わず、言うべきでないことをあちこちで言っていると述べ、総統のこのような状況が益々増えていることで、馬総統は自ら国民に傾中ではないかと疑われる原因を作っている。防空識別圏の問題は、実際非常に厳粛且つ重要なことであるのだから、国家元首はこのタイミングに国家の主権と防空に対して、すぐさま抗議を表明し、確固たる態度をとるべきである。他の国々、例えばアメリカはB-52軍用機を飛行空域に派遣し、日本は航空会社に飛行報告を出さないよう要求するなどしている。台湾の馬総統だけが、これは主権や領空権などには影響しないといっている。このような対応は全く相応しいものではなく、馬総統は又もや間違いを犯したのである、と答えた。

蘇主席は、馬政府はすぐに中国の一方的な防空識別圏設定に対する具体的行動を採るべきであるとし、1.政府は我国の航空会社に対し、中国への飛行計画書提出を拒否するよう求めること。2、日本の外務大臣は昨日、韓国、アメリカ、台湾などと共同で協力して中国に対し、一方的に定めた防空識別圏を撤回させることを提案した。この件について、2月に訪日団を率いて日本を訪れたときに提案した「台湾と日本、韓国、アメリカと民主同盟を設立し、共同で地域の安定平和を維持する」という主席の主張と図らずも同じとなっており、「馬政府はこのような方向で努力するべきである」、と述べた。

蘇主席は、地域平和と安定は最高の価値であり、台湾はこの件の当事国である。国家の主権と地域の安定平和に関して、「馬総統はやるべきことをやり、言うべきことを言うことを希望している」と強調した。

<民視新聞>の記者が、馬総統は昨日原発がもし危険な事態が発生し、制御不能になったら、破壊してしまって放射能を外に出さないようにすればよい、といった件について、主席はこのような発言を受け入れられるか、と尋ねた。これに対し蘇主席は、総統のこの様な発言は知識も常識もない話であり、全くこういう発言は受け入れられるものではないと語った。人々は何か事態が発生した時に、壊すことで対応しようとするわけではない。それは例えば制御不可能な総統を壊せないのと同じである。「もし原発を破壊できるなら、なぜチェルノブイリの原発事故が起こったときに壊さなかったのか?福島も同様である。チェルノブイリも福島も、現在に至るまで処理が終わっていない。馬総統が話した笑い話は海外にまで知られてしまった」と述べた。蘇主席は、馬総統はこれ以上ふざけるのはやめて、やるべきことは早く第4原発を停止することだ、と述べた。

また<鳳凰電視台>の質問で、国務院台湾事務弁公室(国台弁)は今日、中国では民進党の憲政共識を両岸政治対話の基礎にする主張を認めない声があると発表したことについて、意見を求めた。蘇主席は、民進党は積極、自信ある態度で中国に向き合い、党の最高価値と基本立場を放棄しないとし、我々は、両岸間の善意とより良い対話を求めていると述べた。ただ残念なことに、中国のこれらの反応からは、彼らは考え方を変える気がなく、必ず台湾を屈服させると考えていることがわかる。民進党は絶対に立場を堅守し、あれこれ台湾の動きに制限を付けようと試みる中国の思い通りにはさせない。蘇主席は、民進党は台湾の基本価値を堅持し、台湾の主流民意のために声を発する責任があり、この点において、民進党は決して放棄しないのである、と述べた。

 

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