2015年5月14日木曜日

南部発展戦略会議に出席 蔡英文:地域発展のバランスのため、政権復帰後3ヶ月以内に南台湾総統事務室を成立させ、政府が全力をあげて南部再生を推進していく。


民主進歩党主席で総統選挙候補者の蔡英文は14日、政策執行室の張景森執行長と民進党中央党本部の幹部とともに「地域逆転 南部がリーダーに」南部発展戦略会議に出席した。蔡英文一行は会議に先立ち高雄展覧館とヨットのある港施設を見学した後、会議で政権に就いてからの南部地域の政策について討論を行った。蔡英文はインタビューを受けた際、今回は民進党政権の県と市を招き一緒に南部の地域発展の戦略について討論することが目的であり、台湾の国土を逆転させ、南部を次の世代の経済発展のリーダーとし、長期にわたる国民党政権下で悪化した南北のアンバランスを正して、高雄や南部の各県市が発展のきっかけを掴むようにしたい、との考えを示した。その他、地域のバランスある発展のために、蔡主席は挨拶で、もし順調に政権に就くことができれば、3ヶ月以内に南台湾総統事務室を作り、政府が先頭にたって南部の再生を推進していくとの考えを示した。

蔡英文の会議挨拶全文は以下の通り

過去一ヶ月の間、私は民進党の執政県市の首長を訪問し、十分に13県市の将来の施政重点を理解しました。続いて我々は地域発展計画をスタートさせます。もし我々が政権に就くことができれば、これらの計画を各地域発展の執政ガイドラインとするつもりです。

我々の各地域の政策チームは、執政県市の代表、立法委員候補者、専門家や学者等からなります。政策事務室を通じて協力と意思疎通を図っていきます。今日の「南部発展戦略会議」は、我々が台湾の国土を逆転させる始まりです。

民進党政権の8年間は、台湾の三中問題を強調しました。そのうちの一つの重要な問題が、中南部の地域発展です。故宮南院、国家図書館南部分館、衛武營文化センター計画などは、南北のバランスと南部発展のためのものでした。

しかし国民党政権の7年余り、これらの計画は進行が遅かったか、全く止まっているかのどちらかで、積極的な推進がありませんでした。国民党政府は、南部の人たちに謝るべきなのです。

民進党が政権に返り咲けば、我々は南北のバランスよい発展を国土発展の重要な政策とします。そして、積極的に世界で活躍する南台湾を作っていきます。

南台湾の将来の発展に、皆さんのアドバイスを頂きたく思います。しかし私は少なくとも三つの具体的な戦略を、南部の経済発展に役立てたいと考えています。

第一、   我々は国営事業を、南部のイノベーション産業を引っ張るものにしていきたい。

我々の国営、半官半民企業-中鋼、中油、中船、台糖、軍の国営企業などには、多くの素晴らしい管理と技術の人材、国際経験があります。政府は政策を作り、国営企業を国内外の企業と結びつけ、将来具体的な国際競争力をもった産業へと進出させます。例えばデジタル産業、グリーンエネルギー産業と海洋産業などです。国営企業で引っ張り、民間企業と結びつき、新世紀の新事業の投資を推進し、南部地区を経済発展へと導いていきます。

 第二、国家と国営企業は、南部に多くの土地を持っており、地方政府と共同で南部地域の建設と発展を担っていく

目下多くの国有地や公有地は都会にあり、経済活動で住民の生活の質に影響を及ぼしているだけでなく、都市の発展も限られています。これらの管理機関は開発能力も開発の方向性もありません。よって、土地はただ長期間放っておかれるしかありませんでした。よって我々が政権に就いた後には、必ず「公有地開発」を推進していきます。

非公用、非営業の国有地、公有地、国営企業の土地は、全て一緒に「南方経済開発」機構の下に置き、地域計画、都市計画と都市整備を地方政府と協力し、全体的な計画と開発を進めていきます。国内外の企業を招き南部地区の経済発展を促進し、土地の利用価値を高め、都市環境を改善し都市と田舎の発展を促進していきます。

第三、我々は、国家の学術と研究開発能力のある人材を南部に投入することを考えていく。

現在国の一流大学、研究開発機構は多くが北部に集中しています。我々が来年もし政権に復帰すれば、将来南台湾に大規模な学術研究基地を作り、中央研究院、工業研究院、及び各部会、各大学の研究開発機構を設置し、それらを通じて国内外の学術研究開発型の産業投資を呼び込み、教育、研究、産業をグレードアップさせていくことで、良い人材を南部に留め、南部の経済発展を進めていきます。

私のこの3つの政策主張を実現するためには、かなりの決心と力が必要となります。しかし、いくら困難が伴っても、価値のあることと考えています。

なぜなら、「天龍国視点(台北視点)」、「台北から天下を論じる」から抜け出すためには、総統が自ら実践していくことで、地域のバランス政策が真に実現し、国家の全体的な競争力が上がると考えているからです。
  
私は、決心しただけでなく、全力でこの仕事に打ち込みます。将来、政府の各部会の資源を運用し、各政策の調整や統合を行っていきます

もし私が幸運にも政権をとれば、南台湾に公有の使っていない場所を探して、少し手を加え、三ヶ月以内に総統事務室を作り、政府をリードして全力で南部の再生を推進していきます。

馬政府が南台湾の発展を重視しなかったために、我々は執政県市長が資源不足の状況下で、様々具体的な建設を行ってきたのを見てきました。これは現場の執政部隊と立法委員の共同の努力の成果であります。


私は今日の会議から、我々のチームが皆で南台湾逆転戦略に参加することを希望しています。人々に南部経済の発展を証明していきましょう。皆さんありがとうございます。

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