民主進歩党は22日、第17期第26回中央常務委員会を開催した。会議の前に蔡英文主席が「新住民事務委員会」委員任命授与式を行い挨拶をした。民進党の第一期「新住民事務委員会」は陳凰鳳を主任委員とし、委員メンバーは李孟涵、洪晶晶、許珍妮、張義惠、洪玉、寧家榮、蔡順柔、陳麗君、何青蓉、何景榮、徐佳青。これらのメンバーは新住民や専門家、学者であり、そして新住民たちの代表である。蔡英文主席の挨拶は以下の通り。
中央常務委員の皆さん、党の職員の皆さん、各メディアの皆さん、そして新しく「新住民事務委員会」に就任した委員の皆さん、こんにちは。
結党以来、民進党は常に多元的なエスニックグループ、多元的な文化の発展の保障を主張してきました。我々はどこよりも早く原住民と客家の問題について関心をもってきた政党です。そして今日、我々は更に一歩進んで、「新住民事務委員会」を成立させました。
台湾には既に50万人近い新住民がいます。新住民の子供たちは35万人を突破しました。 新住民は既に台湾の第5のエスニックグループになったと言えるでしょう。民意に耳を傾け、多元的なエスニックグループを尊重する政党として、民進党は新住民のニーズと意見に応えなければなりません。
今日は第一期の「新住民委員会」を成立させ、12名の新しい委員を招聘しました。新住民、専門家、学者らの代表です。その他、我々は徐佳青副秘書長を委員に指名し、婦人部に事務方の仕事を担当してもらいます。我々は実際の行動を通じて、国民に民進党が新住民政策を重視しているだけでなく、実際に新住民と共に歩んでいくパートナーとなりたい、という思いを伝えたいと思います。
委員会では、8名の新住民と新住民2代目の代表がいます。ベトナム、インドネシア、タイ、ミャンマー、カンボジア、そして中国です。現在、これらの違った国から来た新住民たちは、北部、中南部、東部とそれぞれ台湾の異なる場所に根を下ろしています。
私は特に、新移民の問題に長い間力を尽くしてきた台湾ベトナム文化交流の陳凰鳳主任委員を紹介します。去年、民進党が「東南アジア親子歌唱コンクール」を開催した際、彼女は決勝戦の司会者でした。私は彼女に主任委員になってもらい、一緒に努力していけることを嬉しく思っています。
今日ここに来た委員には、彰化県の新移民協会の李孟涵理事長、タイの姉妹伝統舞踊団の許珍妮団長、花蓮壽豐鄉代表の新住民の洪玉会長、屏東県屏東区新移民過程サービス中心の蔡順柔主任がいます。この他、インドネシア文化を教える洪晶晶先生、中国大陸から来て、創業して成功を収めた寧家榮総経理、そしてもう一人、我々が去年総統府で出会った、新住民二代目としての誇りを持ち、長い間新住民のために積極的に発言してきた何景栄博士がいます。
民進党の「新住民事務委員会」は、広く開放された組織として、民進党の仲間と新しい住民が互いに対話が出来、一緒に頑張れるものとなります。私は、相互に理解しあってこそ、互いに尊重ができる、と信じています。この土地に住む誰もが、和気あいあいと心置きなく他の人たちと一緒に暮らせることを期待しています。
台湾は移民社会です。新住民がもたらした言語と文化は、既に台湾の社会に新しい活力を与えています。この委員会の成立を通じて、私は台湾がより友好的で、多元的な文化の国家となると信じています。皆さんありがとうございます。
このほか、今日の会議では国家発展委員会主任委員の陳添枝が「106‐109国家発展計画」をテーマに専門報告を行った。会議後の蔡英文主席の指示全文は以下の通り。
国家発展員会の陳主任委員の報告に感謝します。我々は4年の経済発展プランを出した後、多くの細かな計画と実施計画を引き続き作っていかなければなりません。目標を達成できるかどうか、大切なのは実行です。国家発展委員会が全ての計画の実行を確実にして、計画執行の過程で政府の管理と評価の仕組みを作っていくことを期待しています。